龍勢鍼の臨床 喜びの声

龍勢鍼を受けられた患者様より、ご感想を頂戴しておりますのでご紹介いたします。

T・Sさん 62歳 男性

腰痛は若い頃からありましたが、58歳頃から両足まで痛みやしびれを感じるようになってしまいました。大学病院でMRI検査をしてもらうと、腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症が原因であることが判明しました。担当医からは「まずは腰に痛み止めの注射をしたり、血流を改善する薬や痛みを軽くする薬を飲んだりして、しばらく様子をみて、それでも改善しないようだったら、手術しましょう」と言われました。たとえ手術が上手くいっても、私は会社を経営しているので、復帰に手間取ると会社が潰れてしまうのではないかという心配が強く、妻が手術にならないようにと、貴院の散痺鍼のことをインターネットで調べ、受診することになりました。

担当者より脈を診ると、ギターの弦を弾いた時のようなピンピンと跳ね返ってくる感じ。しかも東洋医学で言うところの肝腎が弱っている脈。舌の先は赤く、お腹は脇が張り、臍の下が没落している。そこで、腎虚という診断のもと、それに相応する一般的な鍼灸治療を施した。更に腰椎の神経根に届く鍼も行った。また、長患いなので、痛みやしびれの中枢性感作も影響を与えているのではと推測し、活脳鍼のツボに大人用皮内鍼を張り付けた。その結果、1回の治療で痛みが殆ど取れ、わずかにしびれを感じる程度まで改善していた。その後、週に1回の治療を2ヶ月間続け、疲れたときに足腰に重みを感じる程度になったところで、これからは具合が悪い時に来院するようにと告げ、一区切りつけた。

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