脊柱菅狭窄症を克服!

東洋医学では、痛みやしびれ、だるさなどを発生させる脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、五十肩、頸椎症、胸郭出口症候群、三叉神経痛、肋間神経痛などの疾患を「痺証(ひしょう)」と呼んでいます。

痺とは、塞がって通らないという意味です。つまり、何らかの原因によって、組織への栄養や酸素の供給が減ったり、神経の伝達能力が低下したりした状態を意味します。ですから、塞がって通らないという障害を取り除けば、多くの「痺証」は改善するということになります。

例えば、肩こりは筋肉の栄養や酸素の不足と、乳酸などの老廃物が溜まることが主たる原因ですので、血行を良くすることで改善できます。

また、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、すべり症、分離症などは腰部の神経根や馬尾神経が強く圧迫されるために痛みやしびれを発症しますが、血流を良くしたり神経伝達を高めたりすれば、その神経組織が健全となり足腰の痛みやしびれが改善できるのです。

とにかく、脊柱管狭窄症などの「痺証」を放置していると、痛みを通り越し、酷いこむら返りが起きたり、しびれや無感覚という深刻な症状が出てきたりします。それどころか、頻尿や便秘、男性でしたらインポテンツの原因にもなってしまいます。ですから、甘くみていてはなりません。

当院でも痛みやしびれの相談を数多く受けています。病院に通ったが治らない、また整体、マッサージ、温泉などあらゆることをやっても思うような成果があがらないという方もいます。

そこで、当院が行っている「痺証」対策ですが、「龍勢鍼」で対処しています。

痛みは防衛反応

痛みやシビレが発生するメカニズムや、その対処法に関して、更に詳しく調べてみます。

痛みはオギャーと生まれたときから身体に備わっている防衛反応と云う人もいます。 タンスの角に頭をぶつけた時も、画鋲を踏んづけた時も、熱いヤカンに触れた時も脳は強烈な痛みを味あわせ、二度と同じ過ちを繰り返さないように学習させます。また、痛みを与えることで、安静を保たせ、それ以上の悪化を防ぐようにします。その結果、回復が早まります。

同様に腰に強い負担をかけたとき痛みやシビレが激しくなるというのなら、危険信号を発している可能性が高いのです。それは、痛みやシビレの原因が重く、放置しておくと取り返しのつかない損傷を身体に与える可能性が高いことを示唆しています。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因の場合も悪化して寝たっきりになってしまうのを予防しているのかも知れません。

脳から頸椎、胸椎、腰椎の脊柱管の中を通る脊髄神経は腰椎の1番目あたりで馬尾神経になります。この馬尾神経の背中側にある脊髄後角から出る知覚神経が、椎間孔の中で神経細胞の集合体である後根神経節を形成し、続いて神経根で馬尾神経の腹側の前角から伸びる運動神経と収束した後、前枝と後枝とに分かれ、腰背や下肢に伸びています。特に前枝からは腰神経叢や仙骨神経叢が出ています。腰神経叢は腰背や会陰、下肢の筋肉や皮膚の知覚や運動を司り、仙骨神経叢は主に腰から下肢の知覚や運動を支配しています。特に仙骨神経叢は坐骨神経も含んでいますので、腰痛持ちには関係深いものがあります。

腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによる足腰の痛みやシビレも、これらの神経の走行に沿ってあらわれています。自分の体の一部とはいえ、その存在が憎くも悲しくも感じる時がありますが、歩けるのも気持ちの良い排便や排尿ができるのも腰神経叢や仙骨神経叢が機能している賜物です。あれこれ文句を並べたら罰が当たってしまうでしょう。

腰椎椎間板ヘルニアは飛び出したヘルニア塊が神経根を圧迫し、その刺激が後根神経節から脊髄後角を通り、馬尾神経や脊髄神経を経由して大脳の後頭葉にある体性感覚野に伝達され、痛みとして認識されます。腰椎脊柱管狭窄症も神経根の圧迫が症状の発現に深く関与している場合は、同じような痛みのメカニズムが想定できます。特に神経根への圧迫は知覚神経を鞘のように覆って、スムーズな伝達を助けている髄鞘の機能を低下させますので、シビレの原因の大きな要素になります。

最近の研究で、圧迫されている神経根が炎症を起し、プロスタグランジンやヒスタミン、セロトニン、ブラジキニンなどの起炎性の化学伝達物質を多量に発生させ、それが後根神経節や脊髄後角の侵害受容器を強く刺激することで、痛みが発生することが判明しています。特に痛みの発現は、ブラジキニンが関与しています。この圧迫から炎症、起炎性の化学伝達物質の放出という悪循環が長く続くと、痛みとして感じる閾値を低下させてしまい、僅かな痛みでも強く感じさせてしまうと言われています。これを中枢性感作と呼んでいます。

その他にも圧迫が神経根付近の血流を低下させると、障害された神経への栄養の供給や起炎物質の排出が困難になったりして回復を遅らせることが知られています。更に炎症による浮腫は、刺激された繊維芽細胞が神経根の皮膜、更には感覚神経の内膜にも入り込み、膠原繊維を過剰に生産し、繊維化を促進させます。その結果、神経を覆っている髄鞘が障害されて痛みやシビレ、無感覚という神経障害の最終像をあわわすことになります。

患部の神経を強化

腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、変形性腰椎症に罹っている方は、時にある事実に気が付きます。それは日により全く痛みやシビレを感じないことがあるということです。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアがあれば、1年365日痛みやシビレがあってもおかしくないはずです。絶えず神経根の圧迫が続いているからです。

では、何故?ない頭で熟慮していると、神経が元気ならば、多少の圧迫でへこたれなくなるのです。天気の良い日は痛みやシビレが軽くなっています。お風呂や温泉に浸かっているときは全く坐骨神経痛の諸症状はあらわれません。つまり、患部の痛みを軽減させることは当然のことながら、血流やリンパの流れを促進させ、神経の炎症を取り除くとともに神経の機能を強化することが重要なのです。

DLPFC(左背外側前頭前野)機能回復

長引く足腰の痛みシビレはDLPFC(左背外側前頭前野)の機能低下が原因と言われるようになりました。DLPFCは脳の前頭葉の前側にあります。特に痛みやシビレに関しては左側のDLPFCの機能強化が必要です。DLPFCは不快感を緩和する機能がありますが、長引く痛みやしびれはDLPFCの働きを弱めることが示唆されます。

この結果、足腰の不快感がトラウマのように脳にこびりつき、患部が十分に改善したにもかかわらずても、痛みシビレを感じさせてしまうのです。人によっては、激しい痛みシビレとして感じます。この場合、患部を治療するだけでは完治できません。低下したDLPFCの機能を回復させる必要があります。

以前、NHKスペシャルで腰痛・治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~と題してDLPFCの健全化を目標にした慢性腰痛の治療法を放映していましたので、ご存じの方も多いでしょう。諸外国では標準治療になりつつあります。

龍勢鍼の実際

例えば、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによる足腰の痛みシビレですが、まずは短い鍼で腰の起立筋やお尻の殿筋の緊張を緩め、長い鍼で神経根に近いところに刺入することで坐骨神経への血流を促進させるとともに神経伝達を促進させます。この刺激は神経根の浮腫を緩和し圧迫を軽減します。また、坐骨神経から馬尾神経、脊髄神経の神経伝達をスムーズにする可能性もあります。要するに神経本来の機能が蘇るということです。足腰の痛みシビレに関係の深い神経が健康になれば、自ずと症状は改善します。多少の圧迫には耐えられるようになるでしょう。

手や背中の痛みやしびれには缺盆(けつぼん)や天宗(てんそう)というツボを利用します。 顔面の痛みやしびれには、局部や背中にある反応点に施術します。 そして最後に散鍼と呼ばれる施術で仕上げます。 また、こむら返りには膝や足首に効果的なツボがあります。

また、痛みシビレを増幅させる場所が脊椎付近にあります。中枢神経が過敏に反応して痛みやしびれを感じさせているのです。中枢性感作と呼ばれています。

恐らく脳の異常興奮でしょうが、戦争や事故などで失ってしまった手足に痛みやしびれを感じる幻肢現象に酷似しています。むずむず脚症候群の発症機序も似ています。この場合、痛みが発生する動作をしてもらい、その際遠隔部位に強い刺激を与えると解消することがあります。古くから伝わる巨刺の手法に似ています。

龍精鍼はDLPFCの機能を回復

あとはDLPFC(左背外側前頭前野)の働きを高めることです。龍勢鍼は仕上げとして顔面のツボを利用する施術も行います。三叉神経を介して前頭葉の血流を促進させ、DLPFCに蓄積された痛みやシビレのトラウマを解消させてくれます。脳血流をリアルタイムで測定できる光トポグラフィーと呼ばれる検査機器で検証していますので、それなりに信憑性はあります。事実、多くの方が龍勢鍼の鍼灸治療を受けて次第に気力が増してくる感じが得られると評価しています。DLPFCの機能が高まれば、前向きな気持ちになれます。

したがって、「龍勢鍼」は急性、慢性を問わず痛みやしびれに効果的です。言うならば、最先端の痛みシビレ対策になります。

                                      

                        

当院独自の施術法

緑内障や黄斑変性の鍼灸施術
発達障害・虚弱の鍼灸治療
精力減退の鍼灸施術
耳鳴りの鍼灸施術
肥満の鍼灸施術
不妊症の鍼灸施術

接骨

一般接骨施術 (保険適応)

柔整の手技のあと、電気療法を行います。マッサージや指圧に似た施術ですので、痛みやコリが緩和します。

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つぼシール (自費)

円皮鍼と呼ばれるシールを痛みやコリがある部分に貼り付けます。瞬時に痛みやコリが取れることも稀ではありません。

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ストレッチ&筋トレ (自費)

筋肉や関節を伸ばし、身体の柔軟性を取り戻します。日頃の運動不足やストレス解消に役立ちます。

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※本ホームページは顧問医の監修のもとに制作されました。

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漢方薬やサプリメントもお勧め!

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ヒトデアワビの貝殻、緑豆の商品も取り扱っています。

手足の痛み・痺れ(腰痛、神経痛、しびれ、冷え) 
体質に合わせて芍薬甘草湯、桂枝加朮附湯など

当院のご案内 

りゅうえい鍼灸治療院 一般鍼灸部

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