龍勢鍼の臨床 喜びの声

過去に龍勢鍼を受けられた患者様より、ご感想を頂戴しておりますのでご紹介いたします。

M・Fさん 78歳 男性

悠々自適な年金生活を送っていましたが、足腰の痛みやしびれのため、好きな旅行ができないことだけが悩みの種でした。このところ右足の痛みが激しく、自力でトイレに行くのも容易ではありません。まだ症状が軽かった5年ぐらい前に、近所の医院で腰のレントゲン写真を撮ってもらうと、腰骨の関節の隙間が狭くなり、そこから足に延びる神経が圧迫されていることが判明しました。骨密度も70%を切っているので、明らかに骨粗鬆症が原因であると告げられました。その後、その医院で電気治療を受け、処方された湿布薬を腰や足に貼り付け、ビタミンD2製剤とカルシウム剤、循環改善薬、鎮痛消炎剤、それと胃の薬を飲んでいました。そのせいか、確かに症状が軽い日もありますが、逆に激しい痛みで動けなくなくなってしまう日もあるので、改善しているとは思えませんでした。そんな時、家族に付き添われてりゅうえい治療院を受診しました。

担当者より変形性腰椎症からの痛みやしびれを完全に解消させることは難しい。加齢により腰椎椎間関節の軟部組織も柔軟性を失い、絶えず坐骨神経根は強い圧迫を受けているからだ。よって症状の軽重を繰り返すのは必然的だ。それでも、坐骨神経の機能が強化されれば、痛みやしびれは軽くなるし、激しい症状に苛まれる日も少なくなる。そこで、坐骨神経根の近くまで鍼を刺入したり、臀部のツボに深く鍼を刺入したりした。また、重点的に腰や足のツボにお灸も施した。初診時の感想は、あまり良いものではなかった。足腰が温かく感じる程度で、痛みやしびれは好転していないと言っていたからだ。とにかく、この病気は難治なので、最初の1ヶ月間は、1週間に2回受けてもらうことにして、経過を観察するようにした。すると、4~5回の治療で、しびれは相変わらずだが、痛みはかなり軽くなって、家の中はもとより、近所を散歩することもできるようになった。既に初診から1年の月日は流れているが、家人の介助を必要とするも、温泉旅行を楽しめるほど回復している。

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