龍勢鍼の臨床 喜びの声

龍勢鍼を受けられた患者様より、ご感想を頂戴しておりますのでご紹介いたします。

E・Sさん 55歳 女性

首や肩の凝り、右上肢の痛みとしびれがとても辛く、特に小指や薬指のしびれが気になりました。病院の診断では頚部脊柱管狭窄症とのこと。放置しておくと、筋力の低下により物を握れなくなってしまう可能性もあるし、稀に排尿の具合も悪くなることもあるので、少しでも似たような症状があらわれたら手術した方が良いと言われました。とりあえず、病院から処方された血流や神経の機能を良くする薬剤を服用していましたが、一向に改善する気配はありません。地方に住んでいるので、移動には車が欠かせないですし、せめて運転に支障が出ない程度まで回復したいと思い、藁をもすがる気持ちで、鍼灸治療を受けてみることにしました。

担当者より初診時、首にコルセットを巻いていたので、見るからに首が悪いことが解る。頚部脊柱管狭窄症は、鍼灸治療でも完全に症状が消えることは稀だが、それでも軽減させることは可能である。無症状状態が続き、何かの拍子で痛みやしびれを感じる程度まで回復する例は、決して少なくはない。恐らく、末端からの刺激が脊髄神経の機能を良好にしたり、脳の感覚野の過敏を取り除いたりして、症状の改善をみているのだろう。指の末端や貝殻骨の中央にあるツボにお灸をしたり、首の根本にあるツボに鍼を刺入したりと、上肢の痛みやしびれに効果的な鍼灸治療を行った。また、痛みやしびれの中枢性感作を緩和させる目的で活脳鍼も行った。すると、数回の治療で改善がみられ、1ヶ月ほど経過したときには、小指に軽いしびれを残すのみとなっていた。そのしびれも、肩凝りが酷くなったときに感じるだけとのことだ。

                                                        

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