りゅうえい健康通信ー食養生 「アロエ」 胃腸病、やけどや切り傷、荒れ肌などの炎症、便秘、むくみなどの改善に効果的!

アロエはユリ科の植物でタマネギやニンニクの仲間といえます。このアロエですが、東西を問わず民間薬として親しまれてきました。日本では、“医者知らず”と呼ばれ、主に胃腸病ややけど、切り傷、荒れ肌等の薬として利用されています。アロエの有効成分は、緑の皮の部分に含まれる苦味の強いアロインと、葉肉のゼリー部分に含まれる多糖類や糖タンパクです。アロインは胃腸の蠕動運動を活発にしたり、尿の出をよくしたりします。したがって、便秘やむくみに効果があるばかりか、ダイエットにも応用できるのです。一方、多糖類や糖タンパクは傷口の細菌繁殖をおさえ、炎症を和らげ、細胞の再生を助けるので、やけどや切り傷、荒れ肌の外用薬として用いられ、胃炎や胃潰瘍の経口薬にもなるのです。 余談になりますが、アロエはワニにも効果的という話を聞きました。ワニの胃袋は鋼鉄の胃と呼ばれるくらいで、小動物を丸ごと飲み込んでも、いとも簡単に消化してしまいます。ところが、ストレスを感じたり、風邪を引いたりするとガクッと食欲が落ち、元気がなくなり、仲間のワニから遠ざかるようになるそうです。そんな時に、餌の中にアロエを混ぜて与えるとすぐに元気を取り戻し、餌に飛びつくようになるというのです。考えてみれば、犬や猫も体の具合が悪くなると青草を食べるようになります。ですから、アロエがワニに効いたとしても不思議ではないでしょう。

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