りゅうえい健康通信ー胃腸の疲れ・不調、膝の痛み、坐骨神経痛などに有効なツボ!!「陽陵泉(ようりょうせん)」

低気圧が上空を横切ると、その影響が身体にもあらわれます。ワゴトニーと呼ばれる副交感神経緊張症の方は、敏感に反応してしまいます。

恐らく、低気圧が副交感神経を刺激し、血圧の低下からの血流不全や、ワゴトニー体質の悪化を呼ぶのでしょう。副交感神経はリラックス神経という別名がありますので、この緊張は身体に良い影響をあらわすと信じきっている人が多いと思いますが、そうとは限りません。

消化器系の弱い方には悪影響の方が強いかもしれません。胃腸の運動は副交感神経が興奮する事により高まります。つまり、過剰な副交感神経の緊張は、胃腸の蠕動運動を亢進させたり胃酸の分泌を活発にさせたりします。これが高ずれば、胃十二指腸潰瘍や激しい下痢を起こす可能性が高くなるのです。

そんなワゴトニー体質の方に役立ててもらいたいツボが「陽陵泉」なのです。このツボは古くから胃腸の運動を調整することが知られています。また、近代のお灸の大家である沢田健氏も盛んに「陽陵泉」活用し、多くの胃十二指腸潰瘍の患者を治したと言います。

胃腸の出血や傷をすみやかに治すばかりか、顔面麻痺やオリモノまで改善すると言っています。面白いことに眉毛を濃くすることも出来るそうです。また、中国では、膝の痛み、坐骨神経痛、肝炎、胆のう炎、寝違いなどにも応用して効果をあげています。

●効能

①胃腸の疲れ、不調

②膝の痛み

③坐骨神経痛

●ツボの場所

下腿の側面で膝の直下にあります。腓骨小頭という丸く飛び出した骨の1cmぐらい下にあります。押して痛気持ちいい場所がそうです。

●やり方

1日2~3回、1回10分程度強めに、痛気持ちいいくらいの強い刺激をいれます。