活脳晴明鍼の臨床

症状 糖尿病 右網膜動脈閉鎖症 左眼底出血

A・Mさん 68歳 女性

糖尿病が悪化して、右網膜動脈閉塞と眼底出血を起こしました。大学病院の眼科でレーザー光線や高酸素療法を行い、眼底出血は治りましたが、もやがかかったように物が見えたり、視野も狭窄していました。担当医からは視覚障害者の認定を受けることを勧められました。そこで、失明するのが心配で来院しました。

担当者より晴明鍼とともに、合谷に皮内鍼と温熱灸も行った。更に自宅での合谷への温熱灸を勧めた。当初の視力は右0.05、左0.1とのこと。1ヶ月ほど1週に2回の治療を行うと、もやもやが薄れ、物が視やすくなったと言う。3ヵ月後にはまったくもやが消え、視野も広がったように感じると言う。病院の検査でも、視力は右0.08、左0.8に改善した。1年後には右0.2、左1.0に改善した。そこで、更に1年間鍼灸治療を行ったが、それ以上の回復がみられなかったので、2年ほどで治療終了とした。
鎮鳴鍼

次の記事

鎮鳴鍼の臨床