新型コロナウイルス後遺症でお困りの方、是非復調鍼にお任せください。

新型コロナに感染後、回復期に様々な後遺症に悩む方があらわれます。おおよそ感染者の10%近くにのぼるとのことです。

厚労省の調査によると、疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下などがあります。味覚、嗅覚、脱毛といった症状も報告されています。

原因として有力な説は過剰な免疫反応からの炎症です。

復調鍼は血流を改善したり、過剰な免疫反応を抑制したりして、新型コロナ後遺症を緩和する鍼灸治療です。

新型コロナ後遺症の原因を探る

新型コロナ後遺症血栓

新型コロナウイルス後遺症の原因としては、抗原抗体反応による炎症物質が白血球などの免疫細胞を活性化させ、健康な組織を攻撃してしまうということが有力な説になっています。

一般的にサイトカインストームと呼ばれています。

俗に言う免疫の暴走です。新型コロナウイルスの起源は従来のコロナウイルスですが、大きく遺伝子が入れ替わったので、生体にとっては未知なる病原体になっています。

それだけマクロファージやT細胞、B細胞、NK細胞などの免疫系が駆逐のためにフルに働きます。ともすれば、興奮しすぎて正常な細胞まで攻撃してしまいます。この反応は身体中の組織で起こりますが、特に問題となっているのが、脳細胞への攻撃です。

脳は大別すると、大脳、間脳、脳幹、小脳で構成されています。

大脳の前頭葉には明るく前向きな気持ちにさせる左外背側前頭前野(左DLPFC)と、不安な気持ちにさせる右外背側前頭前野(右DLPFC)とがあります。

両者とも行動を実行するために予測や計画を立てるエリアですが、左外背側前頭前野の機能が低下すれば、相対的に右外背側前頭前野が優位になり、海馬の恐怖体験が冷静に処理できなくなり、悲観的な思い込みが激しくなって、積極的な行動をとる準備ができなくなってしまいます。

不快な記憶をトラウマのように留めてしまうと、意欲低下や注意欠陥、放漫、激怒などを伴う高次機能障害を起こしてしまう可能性が生じます。

更に痛みの感覚を増幅させる可能性があります。慢性化した痛みは左背外側前頭前野の機能低下によるものという説が定説になりつつあるからです。

つまり、新型コロナウイルスにより、左背外側前頭前野が障害を受ければ、うつ症状を呈しても不思議ではありません。高じれば高次機能障害もあり得ます。

少なくとも記憶力低下、ブレインフォグ、不眠、倦怠感、全身痛などの症状も前頭前野の不調が関係しているはずです。

また、間脳は自律神経系の中枢である視床下部、様々なホルモンを分泌する脳下垂体、全身の感覚を大脳に運ぶ中継点の視床で成り立っています。

視床下部は自律神経を介して、免疫力を調整しています。

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられますが、一般的に交感神経は免疫力を増強させ、副交感神経は免疫力を抑制する働きがあるとされています。

脳下垂体は副腎に働きかけストレスや過剰な免疫を抑制する副腎皮質ホルモンの分泌を促進させます。

したがって、これらの組織や器官に障害が起これば、免疫の暴走に拍車をかける可能性があります。

特に脳はミクログリアと呼ばれる免疫細胞が常駐しています。これが興奮すれば脳細胞を障害させるほどのサイトカインを放出させてしまうでしょう。

加えて、血管内には樹上細胞と呼ばれる抗原標示細胞から新型コロナウイルスの情報を得たT細胞やマクロファージがサイトカインの放出を続ければ、やがて血管の内壁にあり血流を滑らかする役目のある内皮細胞が傷つき、微小な循環不全を引き起こす可能性も出てきます。

この内皮細胞の炎症による一過性の脳虚血が前頭葉の左外背側前頭前野の機能を低下させることで、うつ症状を始め、記憶力低下、ブレインフォグ、不眠、倦怠感などの独特な症状をあらわしているかもしれません。

脳の神経細胞や、その間隙をうめるグリア細胞は虚血に対する抵抗力が脆弱ですので、障害を受けやすいという性質があります。
当然、脳卒中のような脳細胞が死ぬまでの虚血ではなく、弱まらせる程度なので、CTなどの画像でも痕跡が確認できません。

脳

したがって、容易に改善しないのは、通常のうつのようにセロトニンやアドレナリンの分泌不足ではなく、神経細胞自体が弱っているからではないでしょうか。

内皮細胞の炎症が続けば、血液もスムーズに流れず、ますます神経細胞は元気を失ってしまいます。

最近、このコロナうつの対策として磁気で脳血流を改善するTMS治療がクローズアップされるようになりました。

新型コロナ後遺症うつ

更に新型コロナ後遺症の炎症は全身に及びます。

動脈は身体中に張り巡らされていますので、どこが炎症を起こしても不思議ではありません。喉でも気管でも、心臓でも、舌、腎臓でも炎症が残るのです。

つまり、新型コロナ後遺症は感染により様々な組織に障害を与えるので、様々な症状をあわわすということです。

この根本的な原因は、サイトカインの放出が続いているからでしょう。サイトカインは免疫増強物質ですが、新型コロナウイルスなどの病原体が排除されたら速やかに分泌を抑えなければなりません。正常な組織を痛めてしまうからです。これを免疫の暴走と呼ぶ人もいます。

内皮細胞や組織の炎症はサイトカインの持続的な放出、つまりサイトカインストームが原因に違いありません。

サイトカインストームは新型コロナ後遺症に限らず、リウマチや心筋梗塞、脳卒中、腎不全などを引き起こす誘因にもなっています。

復調鍼の実際

当院では脳血流を増加させる活脳鍼を行っています。

活脳鍼は脳卒中の後遺症を改善する鍼灸治療ですが、前頭前野の血流も増加させるとともに機能も回復させるので、うつや不眠、記憶力低下、ブレインフォグ、疲労感などの精神神経症状に対応します。当然神経痛や筋肉痛対策にもなります。

作用はTMS治療に酷似しています。

更に耳孔近くのツボを利用して迷走神経に刺激を与えます。

免疫細胞からのサイトカインの分泌を抑制したり、心房細動を改善したり、心身をリラックスさせたりする作用があると言われています。

したがって、迷走神経刺激は新型コロナ後遺症には欠かすことのできない鍼灸治療です。

新型コロナ後遺症対策顔面鍼

その他、コロナ関連の後遺症では、自律神経系の調整として、肩首や背部、手足のツボや反応点に鍼やお灸の治療も施します。

この鍼灸治療は、咳、倦怠感、筋肉痛、動悸、めまい、味覚・臭覚障害、脱毛などの緩和に役立ちます。特に咳や息切れ、動悸があるときは、背部への鍼灸治療は絶対です。

不思議なことに、新型コロナ後遺症においては、殆どの症例で首肩背部に反応があらわれています。症状の重いケースでは腰近くまでパンパンに張っています。

これらの鍼灸治療を流れで行うのが、復調鍼です。一刻も早く社会復帰して頂きたいという願いを込めて命名しました。

それから、顔や耳への鍼は、ハリウッドや日本の女優さんが盛んに利用している美顔鍼と同じような手技ですので、ほとんど痛みは感じません。ご安心ください。

2022年に入り、多くの新型コロナ後遺症やコロナワクチン後遺症の方を診ました。

確かに新型コロナ後遺症は難敵です。なかには、愁訴がコロコロ変わり、治療に手こずる例もあります。まさに漢方薬の逍遙散の証の如きです。性格や生活環境、病歴などが関与しているようです。特に旧病の再燃が目立ちます。それでも軽症でしたらほとんど2~3回の治療で快癒しています。その一部を報告します。

臨床例

症例1 男性 50代

2021年11月に1度目の感染で喉の違和感の後遺症になり、2022年2月に2度目の感染の後、仕事ができないほどのうつ症状と咳に悩まされていましたが、2回の復調鍼でほぼ完治しました。

症例2 女性 40代

倦怠感と味覚障害、抜け毛の後遺症の後遺症がありましたが、3回の復調鍼でほぼ症状が消え、その後1ヵ月に1度来院することで体調管理をしています。

症例3 男性 80代

オミクロン感染による肺炎で約1ヵ月入院、退院後も酸素吸入した状態でリハビリを行うも、息切れと咳で短時間しか続けられないとのことでした。

そこで、往診にて復調鍼を行いました。

施術後有効なツボを教えて、ご自身で円皮鍼による鍼治療ができるようにしました。

すると、約2週間で酸素吸入なしで歩けるようになり、その後感染前と同じように買い物や習い事を楽しんでいます。

症例4 女性 40代

長年婦人科疾患で通っていた方です。オミクロンに感染した後、肩首背中の鈍痛の他、不安感や熟睡障害といった後遺症に悩んでいましたが、1回の復調鍼で完全に解消しました。

あまりに早い回復だったので、漢方薬を処方する婦人科医に経過を説明すると、鍼灸治療は新型コロナ後遺症に効果があるとの返答が返ってきたので、納得できたとのことです。

症例5 男性 30代

当初全身の倦怠感、不眠、気力の低下、首肩凝り、腰部から太ももに激しい痛みを訴えていました。3~4回復調鍼を施すと、全く症状を感じない日が続くようになり、治ったかもしれないと思うこともあったとのこと。ところが、日により上腕やふくらはぎに痛みを感じたりと、新たな症状が出るようになりました。現在、出社できるまでに回復していますが、調子が悪くなると来院するようになっています。

症例6 女性 30代

新型コロナ感染後、倦怠感、不安感、不眠に悩まされるようになりました。3~4回の復調鍼で全ての症状は軽くなりました。それでも倦怠感を感じる日があるとのことで、その都度来院するようになっています。

症例7 男性 40代

4年ほど前から毎週1回脳卒中の後遺症の右片麻痺で通院している方です。新型コロナ感染後、麻痺した足のシビレが強くなり、気持ち悪くて眠れないほどになったしまったとこことです。脳卒中の後遺症の治療に加えて復調鍼を施すと4~5回の治療で軽くなったと喜んでいましたが、ストレスがあったり、天候が不順だとシビレ感が強くなるとのことです。


次は実際に当院の鍼灸治療で新型コロナ後遺症から快復した方の生の声です。是非参考にしてください。

喜びの声

喜びの声

当院で治療を受ける前はどんな症状でお悩みでしたか?

◎コロナ後遺症

味覚はあるが、前のように美味しいと思えず食欲もわかず食べれる品が少ない。

臭覚はあるが、いつもよりもにおいに過敏になったのか、変なにおいを感じることが多い。

から咳が出はじめるとなかなかとまらない。

すこし動くだけで疲れる、息苦しくなる。

倦怠感があり意欲がでない。

起きているのがつらい。

ホットフラッシュがはげしい。

実際に治療を受けてみていかがでしたか?

味覚が戻って食事ができるようになった。

臭覚も変なにおいをかんじなくなった。

倦怠感がとれて活力がでてきた。

前より動けるようになってきた。

ホットフラッシュの回数がずい分へった(時々ある程度)

ずい分やる気が出てきて嬉しい。感謝しかありません。ありがとうございました。

喜びの声

当院で治療を受ける前はどんな症状でお悩みでしたか?

コロナ後遺症

から咳が続き、胸部あたりが、むずむずゼコゼコするかんじ。

ふさがれてるかんじ。

たんが出にくい。

肩で息をするようなかんじ。

言葉を発するのがつらい。

実際に治療を受けてみていかがでしたか?

胸部のゼコゼコ、むずむずがなくなって、息の通りがよくなったかんじ。

ふさがれてるのが広がって、空気の通りがスムーズになった。

動けるようになってきた。

とても感謝しています、ありがとうございました。

喜びの声

当院で治療を受ける前はどんな症状でお悩みでしたか?

コロナ後遺症(倦怠感、息が続かず声が出ない)

実際に治療を受けてみていかがでしたか?

呼吸器関係は1か月で回復したものの、倦怠感は回復まで約2か月かかったので、治療がなければもっと長期化したと思います。

(医師から後遺症が半年~1年続く人がたくさんいると聞きました)

喜びの声
※サプリメント名が記載されておりますので、薬規法の関係で黒塗りさせていただいております。

当院で治療を受ける前はどんな症状でお悩みでしたか?

コロナ後遺症により咳が酷く、夜も眠れない状態でした。

実際に治療を受けてみていかがでしたか?

鍼治療に加わえ、○○を飲み、その夜から咳も格段に良くなり、夜も眠れるようになりました。

喜びの声

当院で治療を受ける前はどんな症状でお悩みでしたか?

コロナ後遺症による肺炎が3か月間の入院、退院後も4ℓの酸素を吸入して生活をしていました。

実際に治療を受けてみていかがでしたか?

現在治療を受けて2週間たちますが酸素吸入せずに、日常生活を送り、毎日500m程歩いてリハビリを行い、先日は舞台稽古の演出を手伝いましたが殆ど平常に行動出来ました。

以上、当院の新型コロナ後遺症対策をご紹介しました。お悩みの方は、是非ご相談ください。

鍼灸と併用して漢方薬や和漢サプリメントも利用できます

併設漢方薬店

「なかよし漢方堂ショップ」のご案内

同建物の1階に漢方薬店を併設しています。ご希望に応じて、症状や体質にあった漢方薬や和漢サプリメントをご提案しています。
ヒトデアワビの貝殻、緑豆の商品も取り扱っています。

体質や症状に合わせて杞菊地黄丸、苓桂朮甘湯、五苓散、二至丸、加味逍遙散など