龍勢鍼の臨床 下肢の痛みとしびれ

今回は腰部脊柱管狭窄症の足腰の痛みやしびれで、来院されているAさんのお話です。昨年末から来院されていますが、二年ぐらい前から下肢の痛みやしびれが両裏側にありました。
週に一度のペースで来院して頂き、少しずつではありますが症状の改善が見え、年明けには歩きやすくなったというお言葉を頂きました。
治療前は足裏の感覚が無く、地面にしっかり足が付いているのかわからず、よく転んでしまっていたそうです。周りからは「気をつけて歩いていないから」と言われてしまうだけでした。最近は、下肢の痛みやしびれも取れて感覚を取り戻し、転ぶことはもうないそうです。改善していることに喜びを感じ、表情も明るくなりました。

以前、治療中に突然、「前は歩いていると段々足が痛くなって、ベンチで休むとすぐに楽になるけど、歩き出すとまた痛くなる」とおっしゃっていました。
間欠性破行の兆候ではと思いましたが、高橋から「脳卒中の兆候でもあり得ることだ」という指摘を受け、脳卒中の予防の治療も行いました。
当院で治療を受けてからは、そのような症状は無くなっていたそうですが、脳卒中の予防を行うことは当然だと思います。ご高齢なので油断は出来ませんので。

また、大腸の検査を受ける前に、高橋に自身の身体は大丈夫なのかどうか尋ねました。奥さんが看護師だったそうで、Aさんのお身体をいつも気にされていたそうです。しかし、奥さんが亡くなられてからは、気にかけてくれる人が身近にいないので、とても心配になるそうです。高橋はご本人からお話を聞き、適切な判断をして大事には至らない旨をお伝えしました。検査結果は高橋の言う通りでした。
ご本人も高橋に相談できたことと結果が良かったことに、とても安心されておりました。高橋の広い知識と適切な判断は医師並みです。

遠い所から定期的にご来院して頂いていますが、歴然として症状改善がみられているので、我々も治療を施している立場として大変嬉しく思います。帰り際に患者さんの笑顔を見ると心が安らぎますし、また頑張ろうという気持ちになります。

当院では、痛みやしびれに対しての治療も得意としております。このような症状は、西洋において具体的な治療法がないばかりか、多くの方が悩める症状のひとつです。
お困りの方はぜひ、一度当院へお越し下さい。最善の鍼灸治療でお応えいたします。