脱毛症対策、発毛・育毛には血流を高め炎症を緩和する必要があります。
黒繁鍼(こくはんしん)は自律神経系やホルモン系を調整し、血流を促進させるとともに炎症を緩和して、様々な脱毛症を改善します。
特に女性型脱毛や円形性脱毛、新型コロナ後遺症の脱毛に効果的です。
日本人の脱毛症は年々増加し、男性型脱毛症(AGA)が約1.200万人以上、円形脱毛症約250万人、しかも円形脱毛症の30歳以下の発症率が約82%と言われています。
その対策として、様々な薬剤も出回っていますが、顕著な改善がみられるケースもあれば、殆ど効果なしということもあります。
これは脱毛の原因が様々で、的確な薬剤が決めにくい、あるいは個人差が大きすぎるという問題があるからです。
そこで、脱毛の悩みにお答すべく開発したのが、黒繁鍼という鍼灸治療です。脱毛で鍼灸院に通う方も増えていますが、当院では脳機能を調整する活脳鍼も追加することで、ご好評を頂いております。
AGAと呼ばれる男性型脱毛症は、若いころから抜け毛がはじまり、中高年になる頃には毛髪が半分程度しか残っていない状態になることも珍しくはありません。

最近、ことにクローズアップされているのが、女性型脱毛のです。更に新型コロナ感染による脱毛も深刻です。決定的な薬剤がないため、多くの患者さんが巷を漂流しているようです。
特に女性の場合は行動制限が加わります。普段はカツラで済んでも、スポーツや温泉など、娯楽を堪能する際は邪魔者になります。

そんなお悩みに効果的な鍼灸治療が活脳鍼を取り入れた黒繁鍼なのです。
では、まずは臨床例からです。黒繁鍼が発毛や育毛に効果があるという証拠になります。
発症までの経過は本人談を要約しました。黒繁鍼の成果は本院スタッフによる観察結果です。
黒繁鍼の症例
症例1 新型コロナ後遺症の円形脱毛症
発症までの経過
新型コロナに感染して2ヵ月後ぐらいから、不安感に悩まされるようになりました。
家にいても気持ちが落ち着かず、悶々としていました。新型コロナ後遺症を受け付けているクリニックで精神安定剤や入眠剤、漢方薬をもらって飲みましたが、十分な効果はありませんでした。
眠りは良くなりましたが、不安感は改善しません。
それどころか、ふっと頭を鏡で見ると、脱毛に気が付きました。指でさわると、地肌を感じます。
ひどくなったら出かけることもできません。そこで皮膚科に行って、塗り薬をもらい、3ヵ月ほど塗りましたが、まったく毛は生えてきませんでした。
そこで知人の紹介で鍼灸治療を受けることにしました。
黒繁鍼の成果
初診の診察で10玉くらいの円形脱毛症が確認されました。
中心部は脱毛が進んでいましたが、周囲はパラパラと抜け毛がはじまっているという状態でした。
次の画像の通りです。

そこで、黒繁鍼を行いました。目や口の周りの他、患部を囲むように鍼を刺しました。
血流不全と炎症が想定できたので、肩や首、そして耳の周りのツボも多用しました。
すると、2週に1回、3ヵ月ほどの鍼灸治療で粗完治しました。
下の画像が参考になります。

症例2 円形脱毛症
発症までの経過
職種は食品関係の営業マンです。ストレスが多く、その反動でアルコールを頻繁に飲むようになりました。
アルコールは一過性に血管を広げ、血流を良くしますが、酔いが覚めるころ、急激を収縮させるので、結果的には脱毛の原因になります。
ストレスも同様に血流を悪化させます。
なるようにしてなったという円形脱毛症です。
黒繁鍼の成果
初診時頭頂部に円形脱毛症がみられました。
次の画像の通りです。

まずは血流改善を期して黒繁鍼を行いました。
特にストレス過多でしたので、その解消のために唇鍼のツボを重点的に利用しました。
患部は勿論のこと、首肩、手足、背中のツボも選択しました。
次の画像は2週に1回の鍼灸治療を2ヵ月続けたときに撮影したものです。

段々抜け毛が減り、触ってみても地肌が直接感じなくなっていました。
症例3 女性型脱毛症
発症までの経過
更年期以降、徐々に髪の毛が抜けだし、60代後半になると、全体が薄毛になってしまいました。
色々な育毛剤を試してみましたが、これといった効果はありませんでした。
特に後頭部の抜け毛が激しく、後ろにいる人の目線が気になりました。
そこで、鍼灸が抜け毛に効果があると聞き、治療を受けることにしました。
黒繁鍼の成果
頭髪はびまん性に抜けているようでした。
確かに後頭部の脱毛は目立ちます。
次の画像の通り地肌が見えています。
女性型脱毛症の典型的な症状です。

そこで、黒繁鍼の他、頭部への鍼灸を広範囲に行いました。
頭皮への血流を増やすために首や肩、後頭部にやや深めに鍼を刺しました。
精神安定や自律神経調整のために必要な鍼灸治療も行いました。冷え性が顕著なため、お灸も活用しました。
月に2回、このような鍼灸治療を1ヵ月ほど施すと、抜け毛が激減しました。
事実、部屋に落ちている毛も減り、シャンプー後の抜け毛も減ったと本人の口から聞きました。
効果がでてきたので、更に3ヵ月続けると、次の画像のように後頭部の脱毛部分からの発毛が観察されました。
黒繁鍼の治療の他、良質なタンパク質や、亜鉛やマグネシウムなどミネラル分に富んだサプリを摂取したことも改善の一助になっているでしょう。
中高年齢者はあっさりした食事で済ましてしまうことが多く、慢性的な栄養不足になっている可能性が高いのです。

そして、加齢もあるので、これ以上の改善は期待できないと告げ、現状維持を目的にとした治療に移行しました。
症例4 産後脱毛 円形脱毛症
発症までの経過
気が付いたのは3ヵ月前、3番目の子供が生まれて半年後ぐらいです。
夜中に何度も授乳で起こされるばかりか、なかなか泣きやみません。ストレスと睡眠不足で頭が狂いそうでした。
おそらく、これが脱毛の原因でしょう。
このまま放置していると、禿げ頭になってしまうのではないかと、不安でたまりませんでした。
それでも赤ちゃんに母乳を与えていますので、薬は飲めません。
そこで、自然療法の鍼灸を頼ることにしました。
黒繁鍼の成果
酷い脱毛症です。頭頂部右寄りに鶏卵大の円形脱毛症と左に大きな薄毛部分が確認できました。
当初どの程度回復するか、予断を許さない状態でした。次の画像の通りです。

そこで、ルーペで脱毛部分を調べてみると、毛根は生きていました。
回復する可能性があると判断し、早速黒繁鍼を行いました。ストレスが元凶と思われたので、精神安定作用のある手足や背中のツボ、頭皮への血流改善を期して患部の周囲や首肩のツボ、そして女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促進させるツボへの刺激も忘れずに行いました。
また、脱毛に効果があるとされるサプリも勧めました。
このような鍼灸治療を2週に1回、1ヶ月ぐらい続けると、明らかに発毛が認められました。
最初は細く色が薄い毛でしたが、段々太く黒々とした毛に変わっていきました。
そしてついに脱毛症は完治しました。
次の画像は6ヵ月後の頭髪です。

ヘアカラーをしても、毛が抜けることもかぶれたりすることもありません。
完治した理由を考察すると、黒繁鍼の効果もさることながら、サプリも相乗的に効果を発揮したと思われます。
では、次に黒繁鍼の作用と効果を順を追ってご説明します。
東洋医学的な脱毛の原因
脱毛症に関しては西暦700年代半ばに中国で編纂された古典医書である黄帝内経に髪堕という症病名で記載があります。
また、その病理と治療法も述べています。日本は奈良時代にあたりますので、かなり昔から脱毛で悩む方が多かったと推測できます。
その中で、髪の毛は腎と肝の機能が正常ならば、髪堕にはならないとしています。
ところで、東洋医学で言うところの腎は現代医学の腎臓とは働き方が異なります。
東洋医学の腎は親からもらった遺伝的な形質の他、成長・老化・生殖など、生命現象に深く関係しているとされています。
そして、腎の機能は心身に負担が多い生活環境や栄養不足、加齢などにより衰退すると言っています。

確かにこのような機能は現代医学では認められていませんが、生体の全機性という面からを考えると理解できないわけでもありません。
医学が未発展な時代、あらわれている現象に着目して比喩的に解剖、生理、病因を説明したのです。
概念として捉えるべきでしょう。
この腎が関係する脱毛症の原因を現代医学的に解説すると、脱毛になりやすい親からの遺伝、ストレスや過激な栄養制限による髪の毛の構成成分の不足、老化に伴う毛根の弱りとなります。
また、東洋医学の肝は腎と同じく西洋医学の肝臓の働きと一線を画します。
全身にエネルギーを送ったり、血液を貯蔵したり運んだり、精神活動も支配したりしているのです。
肝腎同源という言葉があるように、腎の機能が衰えれば、親子のような関係の肝も弱ります。
この肝の衰えを脱毛症に当てはめれば、毛根に栄養豊富な血液を送れなくなることを意味しています。
髪の毛は血の余りと捉えていますので、血流不足は全ての脱毛症の原因になり得ます。

また、血の停滞は熱を呼びます。この熱は感染症による高熱ではありません。炎症と捉えるべきです。
ここで東洋医学の腎や肝の病症から脱毛症を解りやすく解説すると、遺伝的に脱毛を促進する5ーαーDHT(ジヒドロテストステロン)が過剰に分泌されやすい体質、老化による毛根の衰え、血流不全による頭皮の栄養欠乏、そして炎症による毛包の機能低下を指しています。
この考え方は鍼灸だけではなく、和漢も一緒です。

実際、腎や肝に作用する鍼灸なり和漢で、様々な脱毛症が改善していることは確かです。
次に西洋医学的な脱毛の原因です。こちらの方が理解しやすいでしょう。
脱毛の原因
① ストレスや疲労による血行不良、貧血や栄養障害による毛根細胞の新陳代謝低下
頭皮の血流不全や貧血、栄養不足が長く続くと、毛髪を作る際に必要な酸素や栄養素が毛根細胞に十分行き渡りません。また、それと同時に老廃物も排出されにくくなって蓄積していき、脱毛の原因になります。
② 過酸化脂質による毛根細胞の酸化変性
皮脂腺から分泌される脂質が酸化すると、過酸化脂質が発生しやすくなります。
更に、頭皮に油分が多ければ、細胞の酸化はより進行しやすくなります。
これが原因で毛根細胞が酸化変性すると、発毛や育毛に支障を来します。
③ 老化や過度な洗髪による頭皮の乾燥や炎症
頭皮が著しく乾燥すると、毛根細胞が退化します。また、水分が不足すると免疫力と代謝が低くなるため、頭皮が傷付き
やすくなります。
そうなると炎症を起こしやすくなるため、脱毛の原因になります。
脱毛原因が重なると、多量に毛髪が抜けることがあります。

④アレルギーやサイトカインストームによる炎症
毛根にアレルギー反応が起こり、その炎症が毛根細胞の機能を妨げることで脱毛症が発生します。
更に炎症性サイトカインの過剰分泌が続くと、アレルギー反応を助長して脱毛の範囲を広げたり、難治な脱毛症に変化させたりします。
これをサイトカインストームと呼んでいます。

炎症性サイトカインは病原体を排除するための免疫増強物質ですが、持続的に分泌されると、身体の様々な組織を攻撃してしまいます。
毛根も例外にはなりません。
昨今、深刻な問題となっている新型コロナ後遺症の脱毛もサイトカインストームが原因と思われています。
毛根に栄養や酸素を運び、老廃物を回収する動脈も炎症を起こし、微小な血栓を生成させることで、毛根細胞が壊死すると、根治が難しくなります。
⑤遺伝的要因による脱毛
5ーαーDHT(ジヒドロテストステロン)というテストステロンの5倍以上の強い活性を有する活性化男性ホルモンが脱毛を促進させることが知られています。
この5ーαーDHTは5ーαーリダクターゼと呼ばれる酵素により、男性ホルモンの一種であるテストステロンを還元し、生成されます。
5ーαーDHTが毛根細胞膜にある男性ホルモン受容体に結合すると、5ーαーDHTーprotein complexを作ります。
これが毛母細胞核内の受容体に取り込まれることにより、毛母細胞の分裂頻度が減り、毛周期が短縮し、細く柔軟性に乏しい産毛へ変化すると考えられています。

更に、5ーαーリダクターゼは皮脂腺に作用して皮脂の分泌を促進させる働きもあると言われています。
適度な皮脂は毛根を保護しますが、大量になると毛根を汚します。
更に酸化されると、毛母細胞をキズつけ、脱毛が促進されます。毛母細胞は、髪を作り、髪を成長させる重要な細胞です。
したがって脱毛対策には、毛母細胞の働きを妨害する5ーαーリダクターゼの抑制が特に必要とされています。
AGAと呼ばれる男性型脱毛症が典型的な例です。
特徴的なのは、前頭部の生え際や頭頂部から抜け始めることです。

但し、5ーαーDHTの発生を抑制することは非常に困難です。
内服薬を飲んでも、ミノキシジルを患部に塗っても確実な効果は認められないことも多々あります。
脱毛を促進させる活性酸素の抑制やストレスによる血流不全、炎症に抑え、進行スピードを穏やかにすることが大切
です。
このように、どんな脱毛症でも改善に必要なのは、ストレス解消、血流促進、炎症緩和です。
黒繁鍼は、これらの効果を合わせ持ちます。
黒繁鍼とは?
黒繁鍼は当院独自の活脳鍼を活用した脱毛対策です。
活脳鍼は脳血流を促進させ、脳を活性化させます。
また、脳を活性化するためには脳機能を鼓舞させるとともに鎮静させる必要があります。
鼓舞させるばかりでオーバーワークになり、やがて疲労が蓄積してしまうからです。活脳鍼は両者を兼ね備えた鍼灸治療なのです。
当初脳卒中の後遺症や緑内障、うつや不眠の改善に利用していました。
どれも脳血流を良好にすることで、回復がみられるからです。
ところが、活脳鍼の脳血流改善作用は全身に及ぶことが解り、脱毛症にも応用したわけです。
間違いなく毛根や毛包の血流改善に役立ちます。
活脳鍼は主に三叉神経第1枝を刺激して脳血流を高め、脳機能を活発にさせる目の周りのツボと、主に三叉神経第2枝、第3枝、並びに顔面神経を刺激して脳を鎮静化する唇の周りのツボを合わせた鍼灸治療です。

治療の流れとしては、まず唇のツボに刺激を与えます。
この刺激は脳をリラックスさせることにより脳を鎮静化させます。

実際、ものの数分で気持ちが安らぎ眠くなってくることが多くの症例で、確認されています。
おそらく、脳内はセロトニンにあふれているのでしょう。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれるように心を穏やかにします。
次に目の周りのツボです。この刺激は脳血流を増加させ、脳機能を活発にさせます。

筋肉に力が入るようになったり、視界が明るくなったり、やる気がでてきたりと、多くの方から身も心も元気になってきたとの感想を頂きます。
恐らくアセチルコリンの分泌が高まっているのでしょう。
アセチルコリンは欠かすことのできない神経伝達物質です。
したがって、アセチルコリンがなければ、筋肉は動きません。景色を眺めることもできません。思考も定まりませんし、元気もでません。
多くの方からの感想は、アセチルコリンが身体の隅々まで神経伝達をした証拠でしょう。
次の画像は脳血流をリアルタイムで測定できる光トポグラフィーによる脳血流のデータです。

図1は活脳鍼前で、脳血流の増減がない状態を白くあらわしています。
図2は活脳鍼後で、脳血流の増加を赤くあらわしています。
脳がイキイキと活動しているときの脳血流状態です。
脳内でアセチルコリンの分泌を高めていると推測できます。
アセチルコリンは主に副交感神経系に作用し、うつな気分を取り除き、記憶や集中力を高めます。


更に脳波のデータもあります。
リラックス状態を示すα波の分布と量を測定しました。
図Aは活脳鍼前で、脳の多くが青くα波が殆どあらわれていません。
図Bは活脳鍼後で、青色が薄れ、顕著なα波の出現を白くあらわしています。
この状態は瞑想時に多々観察されます。


脳内伝達物質のセロトニンの分泌が亢進していると考えています。
これではじめて脳が活性化するのです。
単に脳機能を活発にすれば、活性化するわけではありません。
休ませなければ、オーバーワークになり、やがて混乱して機能不全に陥ります。
活脳鍼は唇の鍼で鎮静化、目の鍼で機能亢進、両方の作用を持っているので、脳の活性化が期待できるのです。
黒繁鍼の手順
したがって、黒繁鍼の治療で、絶対欠かせないのが活脳鍼です。
活脳鍼で脳が活性化すると、全身の血流が良くなることが解っています。当然、頭皮への血流も高まっています。
毛根や毛包に十分な栄養や酸素を送り届けるでしょう。
それどころか、精神状態を安定させることで、ストレスを解消したり、ストレスに対する抵抗性を高めます。
これらの作用は女性型脱毛症や円形脱毛症に大きな効果が期待できます。
同じように患部への鍼灸治療も行わなければなりません。
脱毛部の血流を促進させるためにです。
円形脱毛症には患部を囲むように軽く鍼を刺します。
びまん性脱毛症には頭全体に鍼を刺します。
数分経てば、ほんのり桜色、血流が良くなっています。

また、耳の周りのツボも利用します。
このあたりには迷走神経を刺激するツボが沢山あります。
これらのツボへの刺激は自律神経の調整に役立つ他、全身の血流を改善したり、炎症を抑えたりする作用があります。

更に患部の他、首や肩、手や足、背中、お腹にも脱毛に効果のあるツボが存在しています。

黒繁鍼は活脳鍼の他、これらのツボを利用して、効果的に脱毛を改善させる鍼灸治療なのです。

黒繁鍼の適応症
脱毛症には
- 男性型脱毛症(AGA)
- 女性型脱毛症(FPHL)
- びまん性脱毛
- 休止期脱毛症
- 円形脱毛症
- その他脂漏性脱毛症
- ひこう性脱毛症
- 薬剤の副作用や栄養欠乏
- 新型コロナ感染による脱毛
があります。
男性型脱毛症(AGA)
体内で男性ホルモンのテストステロンが ジヒドロテストステロン(DHT)に変化し、それが毛根を包んでいる毛包 を攻撃することにより、髪の成長サイクルが狂い、脱毛や薄毛起こします。
また、遺伝的な素因も発症に関わっているようです。お額の生え際や頭の天辺から脱毛が進行するのが特徴です。
残念ながら、鍼灸治療で完治する例は稀です。
但し、進行を遅らせることは可能です。
したがって、早期の治療が望まれます。
育毛剤や漢方薬との併用もお勧めです。
女性型脱毛症
女性に多い脱毛症の総称です。
その中でも最も多いのがびまん性脱毛症です。
びまんとは全体的に広がるという意味です。
頭全体の髪の毛が細くなったり抜けたりして、進行すると地肌が見えるぐらいまばらになってしまいます。
また、わけ目から始まることも特徴です。

ストレスやホルモンバランスの異常、栄養不足、薬の副作用なども、発症に関係があると言われています。
薬が効きにくい脱毛症ですが、黒繁鍼でしたら効果が期待できます。
黒繁鍼をはじめたら、毎日抜け毛の本数をチェックしてください。
お風呂の排水溝ネットに集まった髪の毛が少なくなってきたら、しめたものです。
進行にストップがかかったと言えます。

髪の毛は正常な人でも1日に100本近く自然に抜けます。
100本を遥かに超えた抜け毛は脱毛症に向かいますが、それ以下でしたら、しっかりボリュームが保たれ、脱毛症の心配は不要です。
休止期脱毛症
髪の毛には毛周期と呼ばれるサイクルがあります。
そのサイクルは髪の毛が太く伸びる成長期、成長が止まり抜けやすくなる退行期、自然に抜ける休止期の3つに別けられます。
この休止期に入っている髪の毛が多くなり、普段より多くの髪が抜けるのが、休止期脱毛症です。

産後脱毛症も休止期脱毛症の一種です。
原因は主に出産による体調の変化、慢性病、過激なダイエット、極度なストレスなどが関与していると言われていますが、定かではありません。
休止期脱毛症も黒繁鍼が効果的です。
黒繁鍼の鍼治療はじめたら、びまん性脱毛症と同様、毎日抜け毛の本数をチェックしてください。
お風呂の排水溝ネットに集まった髪の毛が少なくなってきたらシメタものです。
円形脱毛症
円形脱毛症は、脱毛症の中でも最も頻度の高く、頭のあらゆる個所に円形や楕円型の脱毛斑を発生させます。
通常10円玉くらいの大きさの脱毛になることから10円ハゲとも呼ばれます。但し稀に広範囲に及ぶことがありますので、あなどれません。
円形脱毛症の原因として、ストレス、自律神経失調の他、最近アレルギーや過剰免疫も関与しているとの報告があります。

ストレスや自律神経失調は毛根の血流を悪くして、毛根細胞に十分な栄養が送れなくなります。
また、老廃物も溜まることから正常な毛周期が維持できなくなります。

アレルギーや過剰免疫はヒスタミンや炎症性サイトカインを誘発します。
ヒスタミンは花粉症やアトピーの際放出される物質で、炎症を引き起こします。
炎症性サイトカインは病原体を排除するための免疫増強物質ですが、持続的に分泌されると、毛根や毛包を攻撃してしまいます。これをサイトカインストームと呼びます。
毛包や毛根に炎症が起こると、すばやく毛髪が抜けてしまいます。
円形脱毛症の進行が速いのは、このせいかもしれません。
円形脱毛症は黒繁鍼の最適応症です。
その理由は黒繁鍼にはストレスを緩和し、自律神経を調整することで、毛包や毛根の組織の血流を改善する作用があるからです。
更に炎症を鎮める作用も示唆されていますので、ダブルの効果で円形脱毛症を治すのです。
新型コロナウイルス感染症による脱毛
新型コロナウイルス発症後の後遺症として、脱毛が知られています。
この原因は炎症性サイトカインによる動脈の炎症と、それによる微小血栓と思われます。
毛根や毛包に持続的な炎症が起これば、正常に毛髪の成長が行われません。
更に毛細血管が炎症により変性を起こせば、血栓を形成する可能性が高くなります。
これをサイトカインストームと呼んでいます。
その多くは円形脱毛症です。
女性に多いのも特徴です。
おそらく、女性の方が免疫反応を強くあらわすからでしょう。
過剰免疫疾患の膠原病が女性に多いことからも推測されます。

この現象は身体全体に発生します。
動脈は身体中に張り巡らされていますので、どこが炎症を起こしたとしても不思議ではありません。喉でも気管でも、心臓でも、舌、腎臓でも炎症が残るのです。
前頭前野の機能が低下すれば、うつ、記憶力低下、ブレインフォグ、不眠、倦怠感、全身痛などの症状があらわれるのです。

したがって、 新型コロナウイルス感染による脱毛症は、脱毛だけではなく、様々な身体の不調を訴えるケースが多いのです。
また、サイトカインストームは新型コロナ後遺症に限らず、リウマチや潰瘍性大腸炎、心筋梗塞、腎不全などを引き起こす誘因にもなっています。
炎症性サイトカインは免疫増強物質ですが、新型コロナウイルスなどの病原体が排除されたら速やかに分泌を抑えなければなりません。
正常な組織を痛めてしまうからです。これを免疫の暴走と呼ぶ人もいます。
当院は新型コロナ後遺症の方の治療を行ってきました。
中高年はもとより、小学生や中学生という若い人の臨床経験もあります。当然、脱毛症も含まれています。
新型コロナ後遺症の脱毛症は好成績を残しています。
完治した例が複数あります。
それは、血流を促進させる活脳鍼をベースに、炎症や痛みを軽減させることが期待される迷走神経や顔面神経に刺激を与える鍼灸治療を実践しているからです。
以上、本院独自の発毛・育毛治療の黒繁鍼についてご説明しました。
脱毛症の専門医の治療に限界を感じている方、あるいは薬と併用して脱毛症を改善したい方、是非黒繁鍼を試してみてください。
鍼灸は自費扱いなので、改善が期待できないことを宣伝するわけにはいきません。自信を持って、施術にあたりますので、ご安心ください。
次は本院が独自に行っている特殊な鍼灸施術法です。
ご興味のある方は、是非次のタブから詳細をご覧ください。
当院独自の施術法







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