小児鍼の臨床
2024年11月6日
症状 夜尿症
M・Yさん 8歳 女児
知人の紹介で来院しました。症状を尋ねると、おねしょ癖があるとのことでした。基本的には幼児のころに夜尿症はなくなるはずですが、小学生になっても治まらないというのは、些か心配になります。大学病院で検査しましたが、ホルモン的にも構造的にも何ら異常はありませんでした。機能性のものとされました。
機能性のおねしょは鍼灸の最適応症です。一般的な小児鍼でもほとんど完治します。特に身柱や命門への円皮鍼が奏功します。活脳鍼を併用すると、抗利尿ホルモンの分泌が高まるのか、回復が早くなります。
本臨床例も5~6回の治療で7~10日に1回程度のおねしょになり、現在はまったくしなくなっています。