小児鍼の臨床

2022年3月9日

症状 喘息

K・Kさん 10歳 男児

季節の変わり目に喘息発作を起こします。その都度病院から処方されたステロイドの吸入剤を吸い込み、回復していました。ところが、今回は功を奏せず、咳、息切れの他、呼吸するたびに喘鳴(ゼコゾコ音)が聞こえました。明らかに気管支が収縮しているのが解りました。

初診時、お祖母さんに連れられて来院しました。お祖母さんは治療の最初から最後まで傍に寄り添って眺めていました。孫に何をしでかすのかと心配になったのでしょう。小児鍼とはいえ、ハリ治療ですので、その気持ちは理解できます。

小児活脳鍼の他、気管支を広げるツボなどに円皮鍼で刺激を与えると、終わる頃には全く喘鳴が聞こえなくなっていました。呼吸も楽になり、咳もしなくなっていました。小児疾患は劇的に改善することがあります。その後、2回の治療で完治しました。

小児活脳鍼

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